ランクルやハイエースなど10車種に影響、トヨタの豊田自動織機で試験不正が発覚

トヨタ自動車は29日、グループの豊田自動織機に開発を委託していた自動車用ディーゼルエンジン3機種の出力試験において法令違反が判明し、これに伴い当該エンジンを搭載する車両の出荷を一時停止すると発表しました。該当するエンジンが搭載されていた車両は、「ハイエース」「ハイラックス」「ランドクルーザー300」など、国内外を含む10車種で、そのうち日本向けは6車種に及びます。

試験不正の内容について、出力試験時に量産用とは異なるソフトを使用した電子制御装置を使い、エンジンの出力性能を測定。この際に測定される数値が安定するようにバラつきを抑え、その結果を報告する違反行為が行われていたとされています。

トヨタは対象となるエンジンおよび車両について、工場で生産された量産品を再度検証し、エンジン出力の基準を満たしていることを確認。そのため直ちに使用を停止する必要はないと説明しています。(池田昇)

Related Posts