ア・リーグ中地区で苦戦が続くミネソタ・ツインズ(14勝18敗)が、ようやく本来の姿を取り戻しつつあるのかもしれない。木曜の夜に行われたトロント・ブルージェイズ(14勝17敗、ア・リーグ東地区4位)との4連戦初戦、ツインズは投打ががっちりと噛み合い7対1で快勝を収めた。直近14試合でわずか3勝、ここ9試合でもこれが2勝目という泥沼のチーム状況を考えれば、この白星が持つ意味は単なる「1勝」に留まらない。
試合が動いたのは4回表だった。ブルージェイズのドールトン・バーショが、ツインズ先発のベイリー・オーバーから先制アーチを放ち、一瞬アウェイの空気が球場を支配したかに見えた。しかしその裏、ツインズはすかさず反撃に出る。ライアン・ジェファーズ(4打数1安打、2打点、2得点)がケビン・ガウスマンの球を見事に捉え、逆転の2ランホームランをスタンドへ叩き込んだ。この一振りで、試合の主導権は完全にミネソタへと移った。
そして、今のツインズ打線を牽引する男のバットは誰にも止められない。バイロン・バクストンが6回にチームトップとなる今季8号ソロを放ち、リードをさらに広げた。バクストンはこの日4打数3安打(1本塁打、1二塁打)、1打点、2得点の大暴れ。直近4試合で3発目という驚異的なペースでアーチを量産しており、今季3度目となる猛打賞を記録している。同じ6回にはオースティン・マーティンにもタイムリーが飛び出し、ブルージェイズ先発のガウスマンをマウンドから引きずり下ろした。ガウスマン(2勝2敗、防御率3.10)は5回2/3を投げ、被安打4、与四球2と粘りを見せたものの、今季ワーストとなる4失点(自責点4)を喫する結果となった。
一方のツインズ投手陣は、見事なリレーでブルージェイズ打線(計6安打、1得点)を沈黙させた。先発のオーバー(3勝1敗、防御率3.55)は6回を投げて被安打4、1失点、2奪三振と試合を作り、勝ち投手としてしっかりとその役目を果たしている。特筆すべきは、その後を受けた救援陣の踏ん張りだろう。試合前の時点でリリーフ防御率は5.30とメジャー全体でもワースト4位に沈んでいたが、この日はアンソニー・バンダ、アンドリュー・モリス、そしてジャスティン・トパへと繋ぐ継投で、残りのイニングをわずか被安打2に抑え切ってみせた。
勝負を決定づけた8回のツインズの3得点は、ブルージェイズの内野陣が自ら招いた綻びから生まれたものだ。三塁手のカズマ・オカモト、そして遊撃手のアンドレス・ヒメネスによる痛恨の送球エラーが重なり、ツインズに2点の非自責点を献上。守備の乱れ(計2失策)がそのままスコアボードに刻まれるという、トロントにとっては後味の悪い結末となった。完璧に計算し尽くされた試合展開とは言えないまでも、ツインズにとっては投打の歯車が久々に噛み合った貴重な一夜。ようやく見えたこの光明を、週末の連戦でどう解釈し形にしていくのか、彼らの本当の試練はここから始まる。