ダイハツ工業は、安全性基準に適合していない可能性がある2車種についてリコール(回収・無償修理)を検討していることが17日に報じられました。これはダイハツの事業見直しの一環であり、親会社であるトヨタ自動車も「領域とボリュームの両面から精査している」とコメントしています。
認証試験不正問題を受け、トヨタの佐藤恒治社長は経営体制の刷新と事業見直しを表明しており、ダイハツもこれに追随しています。ダイハツ広報担当者によると、リコールを検討している2車種は「キャスト」と「ピクシスジョイ」で、これらの車種は側面衝突時にドアのロックがかかり、外部からロック解除できない可能性があります。国土交通省は既に必要な場合にはリコールを指示しており、これらの車種は2015年以来、累計で約32万台が出荷されています。
ダイハツの井出慶太・コーポレート統括本部統括部長は、リコールの範囲を含めて検討中であり、早期の判断を示唆しました。また、ダイハツは国交省からの「是正命令」を受け、組織の抜本的改善を約束しました。国内工場の停止については未定であり、具体的な復帰時期は不透明です。特に悪質な不正行為が確認された3車種については、「型式指定」の取り消しは日本の法規に基づく手続きであり、海外向けの生産は再開しているとのことです。