ドジャース、常勝軍団の現在と未来――大谷の劇的弾による先勝と若手有望株の台頭

ドジャースタジアムが歓喜に包まれたナ・リーグ地区シリーズ初戦。パドレスを迎え撃ったこの一戦は、チームの底力とスターの輝きが交錯する激しい展開となった。「1番・DH」で先発出場した大谷翔平は、自身初となるポストシーズンの舞台で早々にその千両役者ぶりを見せつけた。2回の第2打席、球場のボルテージを一気に最高潮へと押し上げる3ラン本塁打を放ち、ポストシーズン初アーチを記録したのである。

一方で、同じくメジャー初のポストシーズン登板となった山本由伸にとってはほろ苦いデビュー戦となった。先発のマウンドに上がったものの、パドレス打線の猛攻に遭い3回5失点で降板。しかし、ここで崩れないのが今年のドジャースだ。打線が奮起して逆転に成功し、終わってみれば7-5でパドレスを撃破。苦しい展開を跳ね返し、大事な初戦を白星で飾った。

「The Athletic」が選ぶトップ100に7選手がランクイン

トップチームが激闘を制する一方で、球団の未来を担う若手たちの評価もかつてないほどの高まりを見せている。プロスペクト(若手有望株)のランキング発表シーズンを迎えた今、米スポーツサイト「The Athletic」のキース・ロー記者が発表した「野球界のトップ100プロスペクト」において、ドジャースからは過去最多となる7名がリストアップされた。これはベースボール・アメリカやMLBパイプラインが先週発表したリストに続くもので、ドジャースの育成システムの充実ぶりを如実に物語っている。

外野手王国と化すファーム組織

特筆すべきは、ランクインした上位4名がいずれも外野手によって占められている点だ。中でも最も高い評価を得たのは、グループ最年少のエドアルド・キンテロで、全体9位という極めて高い順位につけた。続いてホスエ・デパウラが20位、ザイアー・ホープが36位、そしてマイク・シロタが51位にランクインしており、将来の外野陣の層の厚さは他球団の追随を許さない。

また、ショートのポジションではエミル・モラレスが65位に入った。彼は先週のMLBパイプラインのランキングでは92位だったが、ロー記者のリストでは評価を大きく上げている。

復活を期す右腕とユーティリティの可能性

投手陣に目を向けると、リバー・ライアンが55位にランクされている。ロー記者は以前からこの右腕を高く評価しており、2024年には全体33位、2025年には52位に推していた。ライアンは2024年にメジャーデビューを果たしたものの、わずか4試合の先発後にトミー・ジョン手術を余儀なくされ、2025年シーズンを全休している。

しかし、そのポテンシャルは依然として計り知れない。リハビリ過程ですでに100マイル(約161キロ)を計測しており、春には何らかの形で登板可能となる見込みだ。ロー記者は「万全の状態であれば、彼は球界ナンバーワンの投手プロスペクトになり得た」とまで言及している。90マイル後半の直球に加え、スライダー、2024年から加えたカッター、カーブ、チェンジアップと多彩な球種を操り、すべての球種が平均以上という驚異的な才能の持ち主である。

リストの最後を飾るのは、87位にランクインしたアレックス・フリーランドだ。スイッチヒッターのショートである彼は2025年にメジャーデビューを果たし、ロサンゼルスでの5週間で内野の全ポジションをこなした。ロー記者は「ショートとしては平均的なレベルにとどまるかもしれないが、セカンドやサードでの適性が高い」と分析しており、そのユーティリティ性も高く評価されている。

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