古巣への帰還を果たした男が、新たな魅力でチームを牽引しようとしている。5年ぶりに日本ハムへ復帰した西川遥輝外野手(33)は29日、沖縄・名護での先乗り自主トレに参加し、これまでの「クールな若手イケメン」から「イケオジ」への脱皮を宣言した。今年の4月で34歳を迎えるベテランは、過去に4度の盗塁王を獲得するなど実力と端正なルックスで多くのファンを魅了してきた。年齢を重ねた現在、彼は「皆さんが知るかつての西川ではないかもしれないが、イケオジの第一歩を踏み出したい。新しい自分を見つけ、老け込むことなく抗っていきたい」と語り、自身のアップデートに意欲を燃やしている。
グラウンドでは早速、その「イケオジ」ぶりが発揮されていた。スポーツ用ではなく私物のオシャレなサングラスをかけて練習に臨むさりげない姿に、若手選手からは「かっこいい」と感嘆の声が漏れる。選手会長の清宮幸も「僕もああいうの好きですね」と語り、その存在感に惹きつけられた一人だ。さらに西川は、外見だけでなく周囲への気配りも欠かさない。入れ替わりで入団したためこれまで接点の少なかった上川畑のティー打撃をサポートしながら、積極的にプライベートの話題を振って距離を縮めた。2度のベストナインに輝いた実績を持つベテランが自ら歩み寄ることで、浅間から「壁を作らないでくださいよ」といじられるほど早くもチームに溶け込んでいる。「みんなと食事に行ける機会があれば」という西川の要望に対し、清宮も「選手会主催でぜひやりたい」と大歓迎の姿勢を見せており、彼を中心とした新しい輪が確実に広がり始めている。
サムスン・ライオンズ、KBO史上初の通算3000勝達成
日本のプロ野球でベテランが新たな役割を模索しチームを活気づけるなか、海を渡った韓国プロ野球(KBO)では球史に残る大記録が打ち立てられた。水曜日に行われた試合でサムスン・ライオンズが勝利を収め、リーグ史上初となる通算3000勝の金字塔を打ち立てたのだ。この日は捕手のカン・ミンホにとっても通算2500試合出場という節目の日であり、チームの偉業に華を添える形となった。
試合は先発のヤン・チャンソプが5回を6安打2失点にまとめる好投を披露してリズムを作った。打線もこれに応え、キム・ソンユンが5打数4安打4打点3得点と大爆発。さらにク・ジャウクが2026年シーズン初となる本塁打を放ち、開幕から不調が続いていたキム・ヨンウンも複数安打を記録するなど、記念すべき勝利をチーム一丸となって力強く引き寄せた。
各地で繰り広げられる激闘と劇的な結末
リーグ全体の熱気も最高潮に達している。大田(テジョン)で行われたKTウィズとハンファ・イーグルスの一戦は、両チーム合わせて25得点が飛び交う壮絶な乱打戦となった。8回表に一挙5点を奪い11対5とリードを広げたウィズだったが、その裏にイーグルスがシム・ウジュンの3ラン本塁打を含む猛攻で6点を返し、同点に追いつく驚異の粘りを見せる。しかし9回、イーグルスの9番手投手キム・ドビンが3連続四球で満塁のピンチを招くと、2死からキム・ヒョンスが走者一掃の適時二塁打を右翼へ放ち、ウィズが14対11でこの激闘を制した。これでウィズは開幕4連勝を飾り、10球団の頂点に立っている。
一方、昌原(チャンウォン)ではNCダイノスがロッテ・ジャイアンツを下し、鮮やかな逆転劇を演じた。4回にユン・ドンヒのソロ本塁打でジャイアンツが先制すると、直後の5回にはダイノスのパク・ミヌが逆転2ランを放つ。その後ジャイアンツはユ・ガンナムの犠飛やチョン・ミンジェの適時打、さらに7回にはビクター・レイエスのソロ本塁打で4対2と再びリードを奪った。敗色濃厚となった8回、ダイノスはルーキーのシン・ジェインがプロ初安打となる同点2ランを叩き込み、試合を振り出しに戻す。勢いに乗ったダイノスは9回、2死満塁の絶好機でキム・フィジップがジャイアンツの守護神キム・ウォンジュンから押し出し四球を冷静に選び、5対4でサヨナラ勝ちを収めた。
また、開幕から3連敗と苦しいスタートを切っていたLGツインズとキウム・ヒーローズも、それぞれ待望の今季初白星を手にしている。ソウル南部の蚕室(チャムシル)野球場ではツインズがKIAタイガースを7対2で一蹴し、仁川(インチョン)ではヒーローズがSSGランダースを11対2で圧倒した。日韓を問わず、各球場でドラマチックな展開が繰り広げられ、本格的な野球シーズンの到来を告げている。