ナスダック市場に上場するソーファイ・テクノロジーズ(SoFi Technologies, Inc. / Ticker: SOFI)が、ウォール街で改めて注目を集めている。最新の取引では前日比1.61%高(+0.31ドル)の19.61ドルで取引を終え、時価総額は約247億5400万ドル(24.754B)に達した。この堅調な株価推移の背景には、大手金融機関による前向きな評価の転換がある。
決算後の下落は「好機」
JPモルガンは2月3日、SoFiの投資判断を従来の「ニュートラル(中立)」から「オーバーウェイト(強気)」へと引き上げた。決算発表直後に株価が調整局面を迎えたことを、同行はむしろ「魅力的な買い場(エントリーポイント)」が到来したと捉えたようだ。
同行のアナリストによれば、SoFiの第4四半期決算は極めて良好な内容であり、経営陣の強力な執行力が示されたという。特に評価されているのが、2026年に向けた強気な収益ガイダンスだ。多くのフィンテック企業が成長の鈍化や預金の流出に直面している中、SoFiは対照的に新規会員の獲得ペースを加速させ、預金残高を着実に積み上げている。
高所得層を取り込むデジタルバンク戦略
SoFiの強みは、明確なターゲット層にある。テクノロジーリテラシーが高く、高所得な顧客層に向けた「フルサービス・デジタルバンク」としてのブランディングが奏功しているとJPモルガンは分析する。ローン、預金、投資商品に加え、暗号資産サービスまでをワンストップで提供する米国のプラットフォームとして、競合他社との差別化が進んでいるのだ。
2026年に向けた野心的な数値目標
長期的な成長シナリオも投資家心理を支えている。会社側は2026年に向けて、売上高成長率で約30%、調整後EBITDAマージンで34%という高い目標を提示した。
一方で、直近の第1四半期見通しに関しては市場予想を下回っている。これはマーケティングや新商品開発への先行投資を積極的に行っているためだが、JPモルガンはこの点を過度に懸念していない。SoFiには過去にも自社のガイダンスを上回る実績を残してきた経緯があり、今回の一時的な利益圧迫も将来の成長のための投資と見なされているからだ。
市場データに見るSoFiの現在地
足元の市場データも、同社のボラティリティと成長期待を反映している。過去52週間の株価レンジは8.60ドルから32.73ドルと幅広くいが、直近1年間のトータルリターンは20.97%と市場平均を上回るパフォーマンスを見せている。
バリュエーション面では、株価収益率(PER)が51.52倍、株価売上高倍率(PSR)が4.74倍となっており、市場が高い成長期待を織り込んでいることがわかる。また、30日間の平均出来高は約5891万株にのぼり、流動性の高さも機関投資家が参入しやすい要因の一つと言えるだろう。