仙台育英、夏の甲子園3連覇ならず

夏の全国高校野球選手権宮城大会の決勝が23日、楽天モバイルパーク宮城で行われ、昨夏の甲子園で準優勝し、第1シードだった仙台育英が聖和学園に5-8で敗れ、3連覇の夢が絶たれた。

仙台育英は、最速151キロを誇る山口廉王投手(3年)や武藤陽世投手(3年)ら、自慢の投手陣を擁していたが、聖和学園の強力打線に捕まり、計8失点を喫した。打線も粘り強く反撃したが、あと一歩及ばなかった。

須江航監督(41)は試合後、「一発勝負の中で、相手は『こういうプレーをやりきる』という計画と実行が徹底されていた。私たちの強みである投手陣を見事に攻略された。悔しいが、聖和学園さんの素晴らしい野球に完敗です」と、相手を称えつつも悔しさをにじませた。

チームは昨秋の県大会で敗れ、東北大会やセンバツ出場を逃していた。今春は県大会で王座に返り咲き、リベンジを期した夏だったが、甲子園への切符は手に入らなかった。須江監督は選手たちに対し、「人生は『敗者復活戦』。終わりが始まりだ。今日をどう感じ、明日からどうするかに目を向けてほしい。最後に力を出させてあげられなかったことは申し訳ないが、彼らは甲子園にふさわしい子たちだった」と、その労をねぎらった。

日本野球への熱視線、韓国の若き剛腕

国内の高校球児たちが甲子園という夢の舞台を目指して熱戦を繰り広げる一方、日本のプロ野球(NPB)界には、海を越えた隣国からも熱い視線が注がれている。

ハンファ・イーグルスに所属する韓国の若き剛腕、キム・ソヒョン投手がNPBへの関心を公言し、日本の野球ファンの間で話題となっている。日本の「スポーツ報知」は13日、「韓国の最速163km/h投手が、読売ジャイアンツ・大勢のファンであり、NPBも研究する日本野球愛好家として来日した」と報じた。

記事によれば、キム投手は身長188cmの長身サイドスロー右腕で、普段からNPBの試合を観戦しているという。特に、同じサイドスローである読売の大勢投手の投球を参考にしていると明かした。「大勢投手にぜひ会ってみたい。でも、いざ会ったら緊張して話せないかもしれない。彼のファンだから」と、21歳の有望株ははにかみながら語った。

独学の日本語で「チームプレーに感銘」

現在、リュ・ジヒョン監督率いる韓国代表チームは、日本との強化試合のために東京ドームで練習を行っている。キム投手が日本の記者と通訳なしで簡単な日本語で受け答えする姿は、韓国の取材陣にも注目された。

キム投手は韓国メディア「エクスポーツニュース」に対し、「学生時代から日本語を独学で勉強した。資格試験を受けたわけではない」と照れくさそうに笑ったという。

彼が日本野球に惹かれる理由について、「韓国やアメリカの野球と違い、日本の野球はチームプレーがより多く見られる点に好感を持った」と説明した。また、「最近は調子が良くないが、再び東京ドームで投げる機会があるかもしれない。週末の日韓戦では全力を尽くす」と意気込みを語った。

この報道を受け、スポーツ報知の記事には100件以上のコメントが寄せられ、日本のファンも高い関心を示している。

最も多くの「いいね」を集めたコメントは、「プレミア12での大谷選手の活躍を見てNPBファンになり、中学時代から日本語を独学してきたそうだ。憧れの大勢投手と良い会話ができるといいね」という、彼の努力を応援するものだった。

また、あるファンは「まだ21歳。NPBでプレーしてからMLBへ行く道も、KBOから直接MLBへ行く道もあるだろう。どちらにせよ通用しそうだ」と彼の将来性に期待を寄せた。

別のファンからは、「活躍したい場所としてメジャーリーグではなくNPBを名指しするのが興味深い。インスタを見ても日本野球をかなりチェックしている。ソン・ドンヨルやオ・スンファンのように日本で活躍してほしい」といった声も上がっている。

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