本日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日に比べて４５６円高の３万３６７５円と、大きく上昇しました。先物市場が主導しており、強力な上昇トレンドが続いています。一時的には３万３８００円台まで上昇し、バブル崩壊後の高値を超える場面もありましたが、終盤では利益確定売りで上昇幅を縮小しました。それでも、２営業日で９００円以上も上昇したことは予想外の動きです。
前日の日銀金融政策会合の結果は、大規模な金融緩和政策を維持することでした。日銀の植田総裁の記者会見でも、依然として穏健派的な姿勢が強調され、マイナス金利解除への期待は再び後退しました。これが「タカ派フェイント」と呼ばれる状況で、植田総裁の発言が市場の動きに大きな影響を与えています。
記者会見では、植田総裁がチャレンジング発言について「政策の話ではなく、仕事への取り組み姿勢について気を引き締める」と説明しました。この説明で、来年１月のマイナス金利解除の可能性が急速に低下したようです。これにより、市場関係者や海外ファンドは憤慨し、ショートポジションによる損失を被ったとされています。
金利解除の可能性は来年にもあるとされていますが、ＦＲＢの利下げなどとの関係もあり、日銀の行動が容易ではない状況です。植田総裁の発言は、市場を混乱させる結果となりましたが、来年以降の動向が注目されます。
